◎アラサースカイ◎

フィリピン語学留学→カナダワーホリ→世界一周へ。ノマドの相方と旅をする等身大アラサー女子の海外生活日記。

オーガニックコーヒー農園・サレントの穴場ツアー!へ行ってきた

 

2017年12月6日(水) コロンビア、サレント3日目

最近朝4時とか5時とか早朝の移動が続いてたので、2人とも自然と早起き体質になってきました。今日は昨日のリベンジを果たすため、コーヒー農園に!その前に現金がないので私は1人朝早く起きてATMへと向かいます。

サレントで使えるATM

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朝の7時過ぎはもうこんなに明るくて危ない感じもありませんでした。人は少なかったけど、出勤中のバイクが走っていたり、おばちゃんがトルティーヤを焼いていたり、朝街を歩くのも気持ちがいい。

グーグルマップでATMを探すと2件出てきました。「Bancolombia」と「Cajero Servibanca Salento」。2つとも中央広場の周りにあります。

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メデジンの銀行のATMだと引き出し手数料がかからなかったので先に「Bancolombia」に来ました。中で修理会社のお兄さんが、レシート交換したりしているところだった。「5分待って」と言われたので、待ってる間にもうひとつの方にも行ってみた。

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グーグルマップだと「Cajero Servibanca Salento」と表示されているほう。お金関係の建物は青と黄色なのかな?こっちはATMを使おうと思ったらまだ7:30amの時点で機会の電源が入ってなかった。

最初の方に戻ったらお兄さんが使っていいよと言ってくれて、ちゃんと自分の身分証明証と銀行の名前を照らし合わせてをみせてくれた。結局ここでは私のカードでは降ろせなくて、もうひとつの方で機会の電源が入るのを待って降ろすことができました。

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帰り道のパン屋さんで朝ごはんを買う。パン屋の角で、昨日宿で仲良くなったフランス人のロドフとばったり。彼とは今日のコーヒーツアーを一緒に行く約束をしているので、またあとでね〜!と挨拶。

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バナナブレッドとウィンナーロールパン、それからハム&チーズにパイナップルが入っちゃってたパン。それから飲み放題のホステルのコーヒー。

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正直どのパンもマーガリンのような独特の味がしておいしくなかった。笑

オーガニックコーヒー農園Momotaのコーヒーツアーへ

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色んな人のブログをたどるとOcasoという農園が有名のようで私も気になってたのですが、せっかくなら宿のオススメの場所へ!ということで今回は「Finca Monmota」というコーヒー農園へやってきました。Webサイトにマップが載っています。他の農園に比べると小規模で歴史は浅いですが、小規模ならではの魅力が詰まっています。

momotasalento.com

昨日の記憶を辿り、まだグーグルマップにも乗ってない道を進みます。ロドフと宿のロビーで8:30に待ち合わせしていたのですが、朝ごはんを食べ終わって8:32にロビーに来たけど彼の姿がない。さっき会った時フルーツ買いに行くって行ってたからまだ宿に戻ってきてないのかな。

8:40になっても現れないし連絡先も聞いてない。気分が急に変わってドタキャンってのもよくある話。私達もツアー予約してるし、道も歩きづらかったから、仕方がないのでロドフを置いて先に向かうことにした。

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昨日より道が乾いていて、思ったより早くツアー時間の10分前に着いた。丸太でできた手作りの門を開けると昨日のオーナーさんがやってきた。

「おはよう!ほんとに今日もきてくれたんだね〜!今日は昨日と違って早いね〜笑!でもまだ10分前だよ。さすが日本人は規律正しいね。でもここはコロンビアだからね、時間通りに来る人はなかなかいないよ〜。笑。僕も準備が終わってないし、始まるまで自分の家のようにゆっくり探検してて!ちょうどもう一人先に来てる子もあっちの方にいるはずだよ!」と農園で1番大きいコーヒー豆の木に続く小道を教えてくた。

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教えてもらった小道の先を進むと男の人の影が見えた。なんだか見覚えのある顔。。

なんと待ち合わせしていた友達のロドフだった!笑

「8:30ピッタリになっても来なかったから先に来ちゃったよ。僕は今日しかツアー参加できないから。」まさかの私達より正確な人がここにいた。疑ってごめんねロドフ〜遅いのは私達の方だったよ。笑

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その後すぐに後ろから、ドイツ人の女の子が来た。女の子はオーナーさんに断りもなしに農園になっていたオレンジを採って、すっぱーい!と食べていた。一つもらったらほんとにレモンみたいに酸っぱかった。

もはやこれは”ツアー”ではない。オーナーの情熱に溢れたコーヒー農園の冒険

時間になったのでみんなオーナーさんの元へ戻る。どうやら今日のツアーメンバーは私達合わせてこの4人みたい。

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その他、農園には番犬にはならなそうな優しい目をしたわんこと、足元をスリスリしてくる人懐っこいネコちゃんがいました。

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オーナーさんはコーヒーの情熱に溢れたスペイン人でした。コロンビア大学でコーヒーのことを学び3年半前に土地を買って1人で少しずつ自分の思い描く農園を作っています。スペイン人だからスペイン語もできるし英語もペラペラ。フランス人のロドフもドイツ人の女の子も英語もスペイン語もできたので、私たちに合わせて英語で説明してくれました。

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 まずはコーヒーがコロンビアにやってきた歴史などを説明してくれました。この村にコーヒーがやってきて最初はよかったと。でも今やコーヒーの消費量は世界的に伸び続けて産業で世界で2位になるほど。だんだんと大量生産と商業化が進み、コーヒーの木に均等に太陽の光が当たるように他の高い木が大量に伐採されてしまったり、自然界にとってよくないことが起こっているそう。自然をとても大切にしているオーナーさんはとっても悲しそうだった。

「あなたたちの国はコーヒー1杯にいくら出せる?」フランス人のロドフは「2~3ユーロかな」ドイツ人の女の子は「1~2ユーロ」。私は「お店によるけど3~5ドルくらい」と答えた。オーナーさんは国によってもっとコーヒーの価値は高いところがある。と言ったらドイツ人の子は「コーヒーにそんなに出せない」と言った。

「需要がなければそれまで。いくら美味しいコーヒーを作っても、高いと言われれしまえば安くてまずくて農薬を使った身体に悪い大量生産のコーヒーのほうが売れる。特にヨーロッパの人は味がわからないから、私たちからみんなに教えていかなければいけない。」さりげなくドイツがディスられてた。

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農園にはみたことない植物があって、それぞれがそれぞれの役割を果たしていました。知らない植物とかあとで調べようと思ったけど、情報量が多すぎて覚えられませんでした。

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コーヒーの木はとっても繊細。20年をすぎると良い豆が取れなくなるから、また植えて育てての繰り返し。赤い実がなったら手で一粒一粒摘んで。悪い葉っぱを見つけたら採って。本当に手間がかかる。

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農園はほんとに広くて、オーナーさんが開拓した小道をみんなで会話しながら歩いて回っても2時間はあっという間でした。まるで少年と冒険をしているようでした。

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コーヒー豆の赤ちゃん。

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こういう高い木で影をつくるのも重要なんだとか。

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コーヒー豆と花がきれいに咲いてる。「日が良く当たらない場所でもコーヒーは育つと。木をムダに伐採しなくてもいいことを僕は証明できたんだ!」と嬉しそうに話していました。

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ここの農園にはコーヒー以外にも、ケール、レタス、トマト、イチゴ、マンゴー、豆などなど、オーナーさんの世界が広がっていました。ケールとレタスをちぎってそのまま試食させてくれた。笑

特にトマトはいっぱい育ててるらしい。スペイン人は水の代わりに、トマトのガスパチョをいっぱい飲むんだって。本当か?笑

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コーヒーの苗。

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芽が育ってきたら移し替えます。

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それにしても本当に広い。。コーヒー農園というよりは、コーヒーの森。

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手前に見える山が所有している土地の境界線。

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農園の探検を終えて、いよいよコーヒーの試飲へ。

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その前に今度は、収穫後のコーヒー豆について。大量生産されるものは実から取り出した豆を水で洗ってしまいます。それは虫などを取り除くため。でもそのあらってしまうジェルのような部分にこそコーヒーの一番いいものがあるそう。

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左上が水洗いして乾燥させたもの。左上から2番目が2流品を洗わずに乾燥させたもの。一番下が洗わずに乾燥させたもの。そして右側が、3流品を乾燥させたもの。

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オーナーさん「たくさん手にとって思い切り香りを嗅いでみて。」

みんな「全然ちがう!!」

水洗いしたものは無臭で、洗ってない豆はハチミツのようなとってもいい香りがした。

ここで「コーヒーの深みも変わってくるんだよ。」

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赤い実を押し、そっと種を押し出すと、コーヒー豆が2~3個登場。

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指の腹で触るとゼリーようにぬるぬる。口に入れて舐めてみると甘い。大量生産ではこの甘い部分が洗われてしまいます。

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左のように人の手で良い豆と悪い豆を分けていきます。これも全て人の手作業で仕分けします。画像を見せてくれてこの内職の作業員さんは、3回口説いたことがあるベストフレンドがやっていると言ってたけど冗談なのかほんとなのかわからない。笑

悪い豆とは大きさが小さかったり、欠けていたり、色が黒すぎたりするもの。そうしないと、焙煎の段階で先に焦げてしまって、少量でも焦げたものが全体の香りに影響してしまうんだとか。だから焙煎するときは少しも目を離せないと言っていました。

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今度は香りの比較ゲーム。ミディアムロースト、ダークロースト、焙煎の仕方や工程、品種によってコーヒーは何十種類にもなるそう。素人の自分でも違いがわかるくらい香りが違う。

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一番外の赤い実の部分をベリーと呼ぶそう。このベリーを剥かずに、そのまま感想させたものはプルーンのような甘い香りだった。

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オーナーさんお手製の焙煎機。この手作り感がたまらない。

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最後はアラビカとロブスタの2種類の品種のコーヒーを飲み比べ。

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美味しいコーヒーの淹れ方も伝授してもらいました!グアテマラで飲んだコーヒーよりは少し酸味が効いていました。

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1番左がオーナーさん。最後に記念撮影。

本当に楽しくてあっという間の3時間だった!!みんな素敵な時間をありがとう。

最後に日本人はここに来たことある?って質問したら「3年ちょいやってて4人くらいかな〜」と言ってました。

www.youtube.com

ランチ

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予定時間通りツアーが終わったので、12時過ぎに近所のレストランへやってきました。「Brunch de Salento」というお店。店内にはバックパッカーの絵が書いてあったり、欧米人がたくさん集まっていました。このテーブルのキャンドルがなんとも食欲をなくす。笑

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ボリューム満点のツナサンドイッチ。

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相方はまたカレー。でも宿のカレーのが美味しかったらしい。

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帰りにバスのチケットを予約しに来たけど、営業は15時かららしくドアが閉まってたので今日は諦めました。

宿の居心地が良すぎます

残り時間はお昼寝をして、パソコンカチカチ。

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今日はココナッツミルクのタイカレー。これで宿のカレー3連続記録更新中。でも居心地がよすぎるんです。レストランが共有スペースになってて、お腹すいたらメニューを自分たちで持ってきてごはんを注文するだけ。完全に私たちにとっての沈没宿。

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いつも笑顔で話しかけてくれるコロンビア人のスタッフの女の子と仲良くなりました。実物はこの10倍可愛いです。ここの宿のスタッフさんはみんな明るくていつも楽しそう。オーナーさんもすごく素敵な人だから、きっとそれがみんなに伝わってるんだなあと思いました。Booking.comの評価もめちゃくちゃ高いのも納得です。ほんとにまた泊まりたいなあという宿。

今日のまとめ

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最後は自分たち用に1袋買って買って帰りました。ここのオーナーさんは、少量生産のため自分たちで欲しいと言わないと売ってくれないのも面白いです。前日に焙煎したてのコーヒーにラベルを貼って渡してくれました。焙煎してから1ヶ月寝かせてからが飲み頃とのこと。そこから保管袋の質にもよりますが6~12ヶ月までが消費期限だそう。

サレントに来てから、どこのコーヒーツアーに参加しようか悩みましたが、Momotaにきて本当によかったと思いました。コーヒー摘みや工場見学などがしたい方は他をおすすめしますが、ゆっくりコーヒーについて知りたい人には本当に最高の場所でした。

普段何気なく飲んでいるコーヒーが、どんな品種で、どこの国でどんな方法で作られているのか。興味を持って飲むようになると、いつもの生活がより豊かになりそうですね。

今日のお会計(2人分、チップ等込)

  • 宿代 58500ペソ 2200円
  • コーヒツアー 40000ペソ 1507円
  • 農園で買ったコーヒー1袋 15000ペソ 565円
  • ランチ 38880ペソ 1465円
  • ディナー44000ペソ 1660円

合計7266円